ぐうさんは山下達郎が好きだ。もう、何年聴いてるんだよ!ってくらい聴いてる。ドタマに聴いてドガビン!と脳にキたのは小学校5年の時。ナイアガラトライアングルvol.2だったかを友達が持ってて、それをコピィしてもらって聴いたのが初めてだった。

当然シュガーベイブなんてとっくに解散していて、状況が全くわからない小学生の耳にはとにかく新鮮であった。

中学に入って山下達郎はFM番組を持っていることが判った。NHK−FMで夜10:00からやっていたサウンドストリートである。ぐうさんが聴いた時は「FOR YOU」というアルバムが出たばっかりのときで、アルバム紹介されていたことを覚えている。

ちなみに月曜日は佐野元春、木曜日は山下達郎、金曜日は渋谷陽一だったか。伊藤銀二は何曜日だったかなあ。

実はアルバムを買いだしたのはかなり後で「POCKET MUSIC」からである。実家に帰れば当時のLPとおまけでついてきたポスターがある(こっちに来る前に部屋に貼っていたレイ・チャールズのB全ポスターは帰省した時に見てみると剥がされていた。ちょっと悲しかった)。

ここから後は順当にCDやLPを買っていたのだが、重大なことをカミングアウトせねばなるまい。山下達郎が好きだ好きだといいながら、まだアルバムを全部持っては居ない。ファンクラブなんて当然入っていない。「とり・みき」という漫画家が「タツロー君」なんていう4コマを会誌に書いているなんて言うことは知っていても、彼の「るんるんカンパニー」という漫画の葵達郎という主人公の名前が山下達郎へのオマージュとなることを知っていても、全部集めようとか、制覇しようとか思わないんだよなあ。
なんか全部集めちゃうとそこで何かが完成されちゃう気がするからかな。アントニオ・ガウディがサクラダファミリアを未完成のまま残して死んじゃった時のようなイメージ。ウォルト・ディズニーが「ディズニーランドは永遠に完成しない」と言った時の様な。永遠に未完成という響きがいい。

この日記のタイトル、見るべきほどのことを見つというのは平家物語でのコトバ。平知盛の辞世のコトバといえるコレはぐうさんの辞世のコトバである。でも今はまだぐうさん自体が未完成。ぐうさんが完成したとき、このコトバを自分に託して死にたい。それまでは色々な物を見て、感じて、味わって生きたいですな。

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